第24回 食養の陰陽五行「下品(げほん)について―(その1)」
17回から「中品」について説明してまいりました。
「中品」を食べこなす(?)のは難しいのですが、自分の▽△、季節の▽△、調理法の▽△などがわかれば、自由に調整して、楽しく食べられます。
食べるものが少なくて、つまらない、とか、食べたいのに悪い症状が出て辛い、とかいうストレスが軽くなります。
そういう私は今だに食欲の「業(ごう)」が強く、デパ地下は、目をふさがないと歩けません。(苦笑)
マクロビを始める前の2001年に公開された、スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」では、千尋の両親が断りもなく店の料理を食べて「豚」になってしまったり、人を食べる「カオナシ」がいたり…もしかして、監督の宮崎駿さんは「グルメ天国」の日本に警告を発していたのでは・・・?と今さらながら思います。もしかしてマクロビアンだったりして?・・・
では、今月は「下品(げほん)」について述べます。
16回で説明しましたが、下品は症状緩和のために一時的に使うものです。
・「薬膳」の食材
・「漢方薬」「サプリメント」の素材などです。
「嗜好品」とされているお酒やお茶、コーヒーなども昔は薬的なものとして飲まれていたんですよ。
以下に五行で簡単にまとめてみました。
(1)春の食材- 酸味
①葉っぱ類-ハーブティー、青汁…
②果物
バラ科-あんず、プラム、さくらんぼ…
ベリー類-いちご、ラズベリー、ブルーベリー…
柑橘類(輸入物)-オレンジ、グレープフルーツ…
(2)夏の食材- 苦味
①うり科-ニガウリ、スイカ、ヘチマ…
②黒焼き-梅干し、昆布…炭(!)…
(3)晩夏の食材- 甘味
果物
①南国フルーツ-マンゴー、パパイヤ、パイナップル…
②熱帯性果物-ノニ、アサイー…
(4)秋の食材- 辛味
①種実類-香辛料(スパイス)、ぎんなん、松の実…
②豆類-コーヒー、豆茶、各種…
③根菜-山芋、高麗人参、コーレン、ウコン…
(5)冬の食材- 鹹味
①藻類-クロレラ、ユーグレナ…
②ミネラル-土、岩、サンゴ、由来各種…
漢方医学は庶民のためのでなく「王侯貴族」の病気治しで発展してきたそうです。
「不老長寿」の薬草捜しとか、韓国ドラマで有名な「チャングムの誓い」もそうでしたね。
グルメしているから病気になる…そのための薬草ですからに肉食向きがほとんどです。
マクロビ難民になった時に漢方薬を試してみましたが、合わずにお金のムダ使いでしたが、勉強になりました。
漢方薬は各種の生薬が配合され、その配合の違いで名前がつけられています。
一応、▽△の対応をしていて、「証」で選べますが、配合の生薬の中に自分に適さないものがあると、効き方が「変なカンジ」なのです。
中に甘草が入っていたり、顆粒のものは乳糖が入っていて飲みやすくなっていますが、私は「マクロビ糖」でもダメな体なので、同じように変(!)になりました。
そうそう、それで思い出しましたが、ホメオパシーの「レメディ」も同様で、毒のトリカブト(!)の風邪用のものを飲んだら、症状はおさまったのですが、体が変なカンジなんです。
あっーこれはレメディを作るために使われている砂糖のせいだなぁーと思いました。
「サプリメント」もシカリ!で、マルチビタミン、マルチミネラルとなれば、いろいろ入っているわけで、まして、そういう形状にするために、体にいらない添加物も入っているわけで・・・と、まぁー今まで大金を使ってまいりました(泣く)
やはり「上品」をハデに食べすぎず地道にコツコツ(!笑)食べることが不老長寿の道なんですね。。。
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