第5回 栄養学への疑問
栄養素で病気が治ると信じて、アール・ミンデルの「ビタミン・バイブル」を片手に、この病気にはこのビタミン、あの病気にはこのミネラル・・・と覚えることに励んできました。
だからこそ母にあれこれサプリメントを飲んでもらったのに・・・。
けれども、栄養素の勉強をすればするほど、その複雑な作用を知り、栄養学の袋小路へ迷い込んでしまいました。
主な作用を以下に列記してみますが・・・
1.栄養素の相関性
ビタミン同士の相関性
- ビタミンには相性がある
- 一種のビタミン過剰は、その他のビタミンの効力を抑制してしまう(例:ビタミンCの過剰は、ビタミンB12、葉酸を抑制)
ビタミンとミネラルの相関性
- 同上(鉄はビタミンEを相殺)
ミネラル同士の相関性
- 同上(ナトリウム対カリウム、カルシウム対リンの拮抗関係)
2.栄養素の質
- 天然か合成か?
- 産地はどこか?
3.栄養素の吸収力(キーレイション)
- キーレイトされているか?
4.自分の吸収力(体調・体質)
- 胃腸の状態
- 栄養状態
などなど・・・
これでは、どんな食材、どんなサプリメントがいいのか選び出すのは至難の技です!
まして、カロリー計算まで考えなければいけない現代の栄養学って「どんだけ!?」
栄養学神話がガラガラと音を立てて崩れ去っていくような気分になりました。
母はだんだん体調が悪くなるばかりで、どうしたものか・・・と考えあぐねていたある日-
本屋で、ある本に目が止まりました!
さあ、次回はいよいよ「マクロビオティックに出会う」です。お楽しみに!
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