話題の症状　38回　陰陽五行的マクロビオティック診断①

今回からは、病気を陰陽だけでなく、五行も含めての考察をしたいと思います。

急性心不全について

2018年5月16日、西城秀樹さんがお亡くなりになりました…謹んで哀悼の意を表させて頂きます。

郷ひろみさんや野口五郎さんと共に「新御三家」としてアイドルだった西城さん…とても残念でなりません。

2度の脳梗塞をされたにもかかわらず、歌い続けるために健康に気をつけていたはずなのに、どうしてそのようなことになったのか…。失礼を顧みず、その原因を「陰陽五行的マクロビオティック」で診断してみたいと思います。

私の得られる情報のみの判断なので、もし違う点があれば、どうぞご指摘ください。宜しくお願いします。

（１）死因…急性心不全

心不全ー心臓から全身に十分な血液を送り出せない状態のこと。急性の場合は心筋梗塞によるものが多い。

心筋梗塞ー冠状動脈（心臓の外側を取り巻く動脈で心臓に酸素やエネルギーとなる栄養を与える）の血管が詰まって、その先に血液が送られなくなり、心筋が壊死してしまうことで、50才以降の男性に多く、突然死につながる危険な病気。

その原因は、冠状動脈の動脈硬化によるものが多いです。

動脈硬化ー動脈の血管がもろくなったり、内径が狭くなったり、破れたりすることがある。

その危険因子は、高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満のメタボリック症状や高尿酸血症、多血症などの病気、運動不足や喫煙、飲酒などの生活習慣などがあります。

☆しかし、西城さんは食事に気をつかい、毎日のようにジムに通ってリハビリをしていました。

（２）既往歴（病歴）

1984年　低髄液圧症候群…△性（火・血脈）
2001年　喫煙による「二次性多血症」…△性（火・血脈）
2003年　ラクナ梗塞…△性（火・血脈）、腸のポリープ摘出…△性（大腸？小腸？）
2011年　アテローム血栓症脳梗塞…△性（火・血脈）
2013年　右目網膜症…右目ー△性（木：目）、（原因）…動脈硬化ー△性（火・血脈）
左目白内障…左目ー▽性（木：目）、（原因）…水晶体の濁りー△性（木：目）

☆△性の症状ばかりですね。

（３）陰陽五行判断

①人物の特徴
・エネルギッシュな歌声　△
・「夏男」の異名をもつ　△
・色黒（的）で体毛が濃い　△
・背が高い（手足が長い）　▽

②出身

・広島県広島市出身ー中国地方　△
ー瀬戸内海沿岸…（陸に囲まれている）△

③好きな食物
・親子丼、うな重、広島風お好み焼き　△
・カレーライス　▽
・甘い物ーあんこ、レアチーズケーキ、チョコレート…△（甘い物の中では）

④健康法
・食事ー朝食…納豆、ヨーグルト、水（2～3ℓ） ▽
・サプリメント…黒酢（▽）玉葱のタブレット（▽） 大豆発酵エキス（▽）
・運動（△）…ストレッチ、エアロビクス、スポーツジム（週5回）、ウォーキング

⑤相生相剋図

 

 

 

 

 

 

 

☆生まれ持っている△性の男らしさと▽性のスタイルの良さをあわせ持っている方でした。

けれども、体質的には、△性が勝っているために、食事の△性さと、運動の△性さで、火が過度になり、金を相剋してしまったのだと考えられます。

毎朝、ヨーグルトを摂っていたのは、腸のポリープ（多分、大腸ポリープ）が、また出来ないための理由もあると思います。

さらに、CMにも出演されていたほど好きなカレーは、この金に属します。

ご自身の陽性さがカレーの陰性さに惹かれたのでしょうね。

けれども、カレーに含まれる金の食材のスパイスや油が木を相剋し、目の病気になったと考えられます。

☆食養生のアドバイスとして、一番効果的なのは、木の食材のハーブや柑橘類です。火を相生してくれますし、金の相剋を防ぐことができるからです。

☆血液をサラサラにしてくれるというサプリメントは、さすがに陰性のものでしたが、あくまでも補助なので、食材としての陰性を摂ってもらいたかったです。

身土不二で、それを考えたら、広島名物の「レモン」が、うってつけですね。なにしろ、広島名物の「カキ」と相性バツグン！なのですから。陰陽調和です。

 

 

 

ーと、ここで終わるところですが、俳優の大杉漣さんも同じ「急性心不全」でこの2月に亡くなられたことを知りまして…またしても失礼を顧みず、比較させて頂きます。

大杉さんは、心不全にもかかわらず、お亡くなりになる前、腹痛を訴えていたそうです。

ということは、火の小腸が原因だったのではないか、と思いました。

①人物の特徴
・落ち着きがある　（▽）
・大きな体型　（▽）

②出身
・徳島県小松島市ー四国の△だが、紀井水道に面しているので中庸的（✡）
・両親は京都（✡）出身

③好きな食物
白米、スパゲッティカルボナーラ、パン、と炭水化物系（▽）が、まず最初に掲げられています。

他には、大好物として、イワシの刺身、ねぎ、ヨーグルトとありました。

お酒好きでも有名だったようです。（▽）

④既往歴

これは、具体的にはわかりませんでしたが、眼鏡をかけていたので、視力は弱かったと思います（木：目）

持病は腰痛だったようです。（水：腎）

⑤相生相剋図

 

 

 

 

 

☆頼りがいのあるシブい男の陰性を持っている方でした。

目鏡はいつからかけているかはわかりませんが、目が弱い体質の木が、土を相剋し、糖質の摂り過ぎで水の腎を痛め、さらに火の小腸を相剋して心不全を起こしたのだと考えられます。

☆食養生のアドバイスとしては、木を相生してくれるものです。

身土不二で考えると、徳島名物の「鳴門わかめ」でしょうね。

 

 

 

 

ーそして最後になりますが、このお二人の亡くなった時の気候に言及し、お二人の▽△を対比してみたいと思います。

大杉さんは、2月でしたが、この月は「氷点下」の日が多く、1月には東京でも大雪になりましたよね。

西城さんの時は4月でしたが、25度を超える「夏日」が統計開始以来、過去最多とありました。

お二人の陰陽を表にまとめました

	大杉さん	西城さん
体質	▽	△
食物	▽糖質	△たんぱく質
気候	▽寒	△暑

同じ「急性心不全」であっても、大杉さんは陰性の要因の積み重ね、西城さんは陽性の積み重ねの違いということが お分かり頂けましたでしょうか？

生まれ持った体質と気候は変えられませんね。

変えられるのは食物を基本として陰陽調和の生活習慣です。

永遠のヤングマン、永遠の名優に、心よりご冥福をお祈りいたします。。。