第36回 マクロビオティック生活の実践
(5)橋本宙八先生との出会い
先生からは「What’s Macrobiotic?…マクロビの哲学」を学びました。
先生からの最初の発言は…
「これまでマクロビオティックを実践してきたが、今だに極めているとは思っていない。マクロビが広がってきたのはいいが、ノウハウだけでなく、その心はどうなのか…皆とともに考 えていきたい。」でした。
ん~確かに!です。
当時の私は、マクロビノウハウのいろいろを知りたい!という思いばかりで、ただただノートに書きとめていました。
今回、宙八先生の講座の紹介をするにあたり、そのノートを見直しましたが、今になって、先生の思いが理解できた気がします。
以下は、その要約です。
(1)健康とは何か
-それは、万人の求める人生最大のテーマ
その答えを知るには、「マクロビオティックとは何か?」を理解しなければいけない。
①健康の意味…WHOの定義は?
②マクロビの定義は?
自然と一体となり、調和するライフスタイル
・身土不二
・一物全体
・心身一体
③人間は食物で生きている
④宇宙の秩序
⑤知行一体…▽△の理解とともに体現する
(2)病気とは何か
-命の危機の時代にある
①自殺の原因の5割は「病気」
②年々増える現代病…癌は2人に1人
③医療費の高騰…国家予算の破綻へ
④現代医療の問題
⑤病気の歴史
(3)食とは何か?
-食の智慧を身につけ、宇宙の大河に悠々と生きる
①人間は食物のお化け
②「食」は体内と体外の環境をつなぐ
③「宇宙の秩序」に沿った食とは?
(4)人はなぜ料理をするのか?…(Ⅰ)
(5)人はなぜ料理をするのか?…(Ⅱ)
-料理はマクロビオティックの本質
①料理をするのはに人間だけ
②料理の工夫が進化を促す
③文明を創造し、それを破壊する人間…自らの変容
(6)人間とは何か
-本能を失った現代人
①親とは、子育てとは、
②生命について学ぶ…本能の教育
③世界観の探求…「マクロビ哲学」
(7)「老いる」とは何か
-人生の避けられない苦しみ
①4つの苦しみ…生・老・病・死
②老いの悲劇
③若者の老人化
④生命は刻々と変わる…成長
⑤還歴とは次のステージ
⑥執着、そして悟り
⑦愛の心を広げる時代
(8)「死」とは何か
-自分の死をどう向き合うか
①死生観
②「死」は「生」への連続
③「死」は人生のすべての学び
(9)「人生」とは何か
-この世は四苦八苦
①苦しみを耐えるのか?
②宗教の救済
③マクロビオティックで救済…「自由人」
“遊ばざるもの、食うべからず”
(10)環境問題
-人類は存亡の危機に
①環境汚染
②病気の蔓延
③食糧問題
④「命」を学ぶ
⑤世界平和
(11)仮想現実
-バーチャル社会と人間の未来
①現実感覚を失った現代人
②文明の発達…生命のデジタル化
③情報社会問題
(12)…
な・なんと!この回は中止になってしまいました…
この講座予定の月は3月で、あの「東日本大震災」があった月でした。
先生のお住まいは福島県、いわき市ですから、被災者となられました…
この月の講座は最終回でしたので残念無念…としか言いようがありません…。
しかし、前月の11回で、先生は、おっしゃっていました。
「マクロビでは、でき事に偶然というものはない」
「社会で起きるでき事は、これからどんな意味や目的をもってくるのであろうか」
「さあ!マクロビオティックは何か…これをどう考えるかが、次回の宿題だ」
★す、すごいメッセージです!
この講座が中止になったことを自分的に解釈させてもらえるなら
-大震災は必然…そのために講座が中止になり、宿題ができなかったのも必然…
-先生からの答えをきくのはまだ早い…
-自分の答えをじっくり考えなさい
ということではないか…と、今にして思います。
★大震災を必然…だなんて考えるのは、被災者の皆さんに大変失礼なことでしょう。
けれど、この事によって、津波や原発について、そして人間の絆…などを考える機会を与えられたと、思って下されば…と思います。
震災から5年…犠牲者の方々へのご冥福をお祈りします。
★宙八先生は、現在、京都に新居を構え、ご家族とともにご活躍されています。
お嬢さまの明朱花さんは「ごはんで地球が笑顔になるように」ということで、「ネイチャーシェフ」としての活動をされています。
食で人を繋いでいく、という先生の思いを、まさに継いでいらっしゃるのですね!
本当に、この世のでき事は必然で、意味があり、ムダなものは何もない…です。最終講座を受けられなかったのは、この今ある私で先生の話を聴きに行きなさい!という宇宙からのメッ セージなんですね!
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