結膜炎について
西日本豪雨で被災されて、結膜炎に罹る方が増えているというニュースを聞き、なぜ、そうなのか、陰陽五行的マクロビオティックの考えで、原因を調べてみることにしました。
[1]結膜炎とは…
結膜=上下まぶたの内側と白目の部分を覆っている粘膜
働き―小さい異物や感染症の原因となる微生物が眼の中に入るのを防ぐ
―涙液の量を維持
結膜炎
(1)感染症
・細菌性…連鎖球菌やぶどう球菌など各種の細菌によるもの
・流行性…ウィルスが原因
アデノウィルス―「はやり目」(流行性角結膜炎)
「プール熱」(咽頭結膜炎)
エンテロウイルスー急性出血性結膜炎など…
(2)アレルギー性
①アレルゲン(アレルギー反応を引き起こす物質)によるもの
・季節性…花粉など
・通年性…ハウスダスト、ダニ、カビなど
②春季カタル…春~夏にかけて症状が悪化
③アトピー性…顔面のアトピー性皮膚炎
④巨大乳頭…コンタクトレンズなどの刺激
症状
・目の充血、かゆみ、目やに
・まぶしさ、ものの見えにくさ
・目の違和感…ゴロゴロした感じ
・ドライアイなど
[2]原因
(1)被災地の事情
①非衛生的…断水、避難所生活など→細菌・ウイルスなどの繁殖
②片づけ…ホコリ、ダニなどを吸い込みやすい
(2)結膜へのダメージ
→涙の質の低下
(3)涙がキーワード
結膜は涙でアレルゲンを洗い流し、その抗菌成分で微生物を分解排除し、油層・水層・ムチン層の3層で目を保護しています。
ムチンとは、動物の分泌する粘液の主成分で、保水性が高く、植物性食品では、水溶性食物繊維に相当します。
海藻や納豆、オクラ、山芋、ナメコなどのヌルヌル成分と考えるとわかりやすいですね。また涙は、弱アルカリ性の液体なので、アルカリ性食品が大切とも言えます。
[3]陰陽五行判断
①結膜炎の陰陽
特徴
・季節ー夏に多い=高い気温(△)
・主な症状ー充血・目やに(△)、ドライアイ(△)
・アトピー性皮膚炎関連(▽△)
☆主たる特徴が陽性ですね。
②相生相剋図
☆火の夏の暑さが、金を相剋して免疫力を低下させ、さらに木を相剋して結膜炎を起こしたと考えられます。
☆食養生のアドバイスとしては、夏の暑さを緩和してくれる火の陰性の果菜類を摂り、金の肺・大腸を助け、相剋の極辛食品を控え、木の春の食材である柑橘類やハーブ・青菜類を摂って目をいたわりましょう。
さらに、水の食材である海藻などの水溶性食物繊維やミネラルである味噌や醤油などで適宜に味つけした料理をしましょう。
☆手軽なペットボトル入のソフトドリンクやスポーツドリンク、栄養ドリンクには過度の糖分が入っています。かえって血液を粘らせ、涙も粘らせ酸性にしやすいので気をつけましょう。
☆被災されている方々には難しいことかもしれませんが、せめて食事はおにぎりに味噌汁、飲物はお茶や野菜ジュースなどで凌いで下さい。
☆最後になりましたが、水害や熱中症でお亡くなりになった方々に謹んで哀悼の意を表させて頂きます。
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