第32回 感染症の地域性―ジカ熱で考える
前月は耐性菌についての話で、その感染率のダントツ1位は「ギリシア」でしたね。
インフルエンザでは、日本の1位は沖縄ということでした。それについて、今月は述べてみたい、と予告しましたが、…そこへ「ジカ熱」のニュースです。
な、なんとタイムリーー?!なのか…(苦笑)と…これはジカ熱についてもコメントしなさい、というPUのお思召しか?
そうです!耐性菌もインフルエンザもジカ熱もその地域性と食生活を考えれば、原因がわかる…ということなのです。
これについては、15回の「エボラ出血熱」、25回の「中東呼吸器症候群」で説明いたしましたので、ご察し頂けると思っています。
今回も、そのように検証することによって、地域性―気候と食生活がどんだけ(!)私たちの身体に影響し、「身土不二」が、いかに重要かをわかって頂ければ幸いです。
(1)ジカ熱について
今月2月1日にWHOが中南米に流行している「ジカ熱の緊急事態宣言」をいたしました。
「ジカ熱」については検索して頂ければわかることなので、ここでは▽△での説明をします。
これはヤブカ属の蚊を媒体として発生する感染症としてます。
[症状]発熱、発疹、筋肉痛、関節痛、頭痛、など△性症状が主訴
[特徴]
①感染後に神経障害やギランバレー症候群の発症
場所:▽ランドリー上行性神経細胞系(四肢、顔面、呼吸器)
状態:△麻痺
②妊娠中の感染で小頭症の新生児出産
場所:▽頭
状態:△小さい
☆①②ともに発生場所は▽性、状態は△性です。
つまり、▽と△の両極端が原因と考えられます。
では、次回は気候と食事について、ギリシャや沖縄にも言及していきたいと思います。
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