第31回 耐性菌の脅威―抗生物質クライシス(危機)
お決まりのように冬には「インフルエンザの流行」のニュースが報道されます。
ご存知のように冬の季節は寒く、乾燥しますので、インフルエンザウイルスが活発化するためですが…
でも、ここでおもしろい(!?)データーを見つけました。
インフルエンザ感染者が一番多い地域が、なんと「沖縄」なんです。
海に囲まれて、乾燥しなそうなのに、そして、冬でも暖かいでしょうに…ん~これについては▽△で考えればナゾは解けやすいですね。
そして、沖縄に次ぐのは東北、北海道…とやはり寒い地域です。
インフルエンザにかかれば、風邪の諸症状が出ますから、病院に行って、その症状を抑える(治さない!)薬、それに加えて抗生剤なるものが処方されるのが従来でした。
ところが、最近では少し事情が違うようです。
私はマクロビ生活を始めてから一度も病院へ行っていないので、知るよしもないのですが…抗生剤が容易に処方されなくなったそうです…ね?
WHOが去年の11月16日~22日を「抗菌薬啓発週間」とし、その乱用を規制し始めたようです。
その背景には、抗生物質が効かない「耐性菌問題」が世界的に広がりを見せてきたことにあります。
CREという耐性菌の日本での感染者は年間17000人(0.2%)ですが、他の国では
1位―ギリシャ(68.2%)
2位―アメリカ(11%)
3位―中国(7.7%)
エッー、どうして「ギリシャ」はそんなにダントツに感染率が高いのでしょうか?
ん~これについても▽△で考えればナゾは解けるハズです。
なので、次回は沖縄とギリシャについて述べてみようかな、と思います。
さて、抗生物質は「ペニシリン」が有名ですが、その耐性菌が出現してきたので、それに替わる「カルバペネム」が開発されました。
ところが…なんと、それの耐性菌CRE(カルバペネム耐性腸内細菌)や多剤耐性菌MRAB(アシネトバクター)が登場してきたのです。
欧米では5年前から急増!手術後の患者やガン患者が感染しやすく死亡率が高いそうです。
日本でも去年(2015年)大阪医療センターで感染が発生しました。
ある60代の女性がガンの手術を受け、その術後の傷に耐性菌が感染して亡くなられたそうです。
「ガン」でなく「バイ菌」にやられてしまった…なんとも皮肉なことですね…
この耐性菌を拡大させないためには抗生物質の使いすぎをやめよう…ということだけらしいです。
なので、最近の医療現場ではなるべく抗生剤を出さない…ということらしいですが…本当にそうしているのですか?教えて!
最近のコメント