第19回 食養の陰陽五行「中品(ちゅうほん)について―(その3)」
今回は、具体的に中品の食材を掲げながら説明していきたいと思います。
16回(10月)に述べたように、効き目があるだけに過ぎると強すぎて、害になってしまう食材です。
例えば
「薬膳用」・・・松の実、クコの実 など
「精力増強用」・・・山芋、銀杏(ぎんなん)など
「動物食」や「砂糖食」をしなくなったマクロビアンには、その害を取り除く「中品」は必要ありません。
「嗜好品」と考え、たまーに摂るくらいがいいです。
(1) 春の食材
① 酸味
・食酢・・・黒酢や果実酢など
料理に使うにはいいですが、食用として飲むのは強すぎます。
昔「バーモンド酢」というのが流行り、母が飲んでいましたが、胃を悪くしたようです。まさに「相剋」ですね。
私は「柿酢」でやられました・・・
・柑橘類・・・糖分の多いもの(オレンジ、グレープフルーツなど)
「ビタミンC」という甘い言葉にだまされ果糖の害を受けてしまいます。
② 山菜・・・竹の子、うど、わらび、アスパラガスなど
成長が早いことで有名なものですね。
その強い▽性で、▽性なアレルギー症状を引き起こします。
では、ここで問題です(笑)
この▽性の害を取り除く方法があります。
それは何でしょう?
答えは強い△性の力を利用する方法です。
・アク抜き・・・下ごしらえに△性の重曹や灰を入れてゆでたりする
・天ぷらにする・・・高温という△性料理をする
・漬物にする・・・塩分と時間の長さ、という△性の加工をする
などでしょうか・・・他にあったら教えて下さい。
③ ハーブ、香草類
イタリアンやエスニック料理によく使われますよね。
その強い香りの▽性にやられてしまいます。
これも乾燥させて△性にしてあるドライハーブを少し使うのがいいでしょうね。
以上のことを考えただけでも、昔の人たちの調理法は「▽△調和」と、わかりますね。
今では、いわゆる「おふくろの味」を伝える、ということがだんだん少なくなってきました。
どうぞ、マクロビオティックのクッキングスクールで、その調理法を学んで下さい。
私のPU教室では調理の実習はありませんが、個人相談では、陰陽五行にのっとって、その人の症状に合った食材とその調理法を教えています。
マクロビ料理は覚えたけど、自分の症状をもっと改善したい方は、ぜひ相談にいらして下さいね。
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