第17 回 PUの定理
[7]動物の世界―陽(△)
前回は「植物」という▽性の静物の世界でした。
今回は「動物」という動く(動ける)生物の△性の世界についてです。
表を見て、「ん~?」と疑問に思う方がいると思います。
人間の女性を[7]に入れて、男性は[8]になっているからですね。
どうぞ「男尊女卑!?」としないで下さい。
男女の優劣ではなく、生物学的、発生学的に考えているからなのです。
命の誕生の始まりは、卵子と精子が出会い、受精しますが、すぐに男女の分化はなく、約2ヶ月後以降から精巣が作られると男性となり、ペニスが発達してきます。
ペニスは体外に出ていますから▽性で、私はここを重視して、あえて[8]にしました。
その説明は、来月の[8]で発表(笑)します。
また、[7]は女性の数字、[8]は男性の数字、と「◯命酒」がTVで宣伝しているでしょ。
前置きが長くなりましたが・・・
動物は△性の赤い色である「ヘモグロビン」によって、▽性の酸素(!まさに✡)を体内に運び、様々な代謝活動をしています。
呼吸ができなくなると、すぐに死んでしまう・・・ということを考えれば、ヘモグロビンがいかに大切であるか、わかりますね。
その化学構造式の中心は「鉄(Fe)」ですが、植物のクロロフィルは、その中心が「マグネシウム(Mg)」という違いだけで、他は同じなのです。
草食動物が、草だけで血液を作り出せるのは、体内でMgをFeに変換させているからなんですね。
・・・ということは、人間だって野菜だけで造血できるはずです。
現に青汁だけで生きている方が、いらっしゃいます!
もっとも、そうできるのは代謝力がスゴイ人でないと難しいですけど・・・
私もやってみたいのですが、なにしろ食いしん坊で、すぐにお腹が空き、禁断症状(!笑)に負けて大食いしてしまいます・・・(泣く)
でも、「肉食動物がいるでしょ?」と言われます。
確かに、肉食動物・・・さらに自然環境で、穀物や野菜がほとんど育たない地域に暮らすイヌイットや放牧民族の人々は肉食が中心ですよね。
それは厳しい環境の中で暮らすために、自らの体内環境を変化させてきた歴史があるからだ、と思います。
というのは、アフリカが人間発祥の地だと言われていますが、食物を違えることによって共存しているサルたちがいる、というTV番組を見たからです。
つまり、同じ木でも、木の実を食べるサル、その葉っぱを食べるサルがいるのです。
それを見た時、「もしかして人間は他のサルと争わないために、木から降りて穀物を食べるようになったのでは・・・」と思いました。
さらに、また別の番組で「禾本(かほん)科―イネ科の先祖」を食べる「ヒヒ」たちのことも見ました。
そのヒヒたちは、とても集団生活を大事にし、言葉を30種類、しゃべるそうです。
「あー、このヒヒが人間の祖先かも」と思わずにはいられませんでした。
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