第12回　マクロビオティックに出会う

4　家出も好転反応（？）

母の方は、小澤医院から帰宅後、購入した自然食品の食材で調理をし始め、砂糖や化学調味料で味つけしなくてもおいしいと喜んでいました。

私も母とともに半信半疑で料理をし、味見をしましたら、「あ～ら、本当だ。」とびっくりしました。

病院で紹介された無農薬の野菜を宅配してもらうことになりました。送られてきた野菜は泥付きのままや、形がふぞろいだったりするので、スーパーで買い慣れている人は驚くのでしょうが、嫁ぎ先のところでは近所の人が作った野菜を頂いていたりしていたので、苦にはなりませんでした。

そんなある日、小澤医院から入院の案内の電話がかかってきました。

たまたまそばにいたので、母が電話で話す内容がわかったのですが、なんとお断りの返事をしたので、私はあわてて受話器を取り上げるようにして、保留のお願いをしました。

もし私が家出せず、またその電話のそばにいなかったら、小澤医院に入院することもなく、マクロビオティックの勉強もどうなっていたのでしょうか…。

家族皆に迷惑をかけてしまったことは申し訳なかったのですが、これぞ家出のおかげ（？苦笑）でしょうね。

家出ついでに入院を付き添うからと母をなんとか説得し、病院へ手続きの連絡をすることができました。