第10回 マクロビオティックに出会う
2 いざ、小澤病院へ
病院は愛知県の碧南(へきなん)市にあり、期待と不安を胸に、母とともに駅に降り立ちました。
紹介された旅館に着き、明日の朝食はいらない旨を告げると、女将さんに「あの病院にかかると、もう白いご飯は食べられないそうね」と言われ、びっくりしてしまいました。
とにもかくにも次の日、病院に行くと待合室はガラーンとしていて、患者さんの姿はなく、病院特有の消毒の匂いもありませんでした。
ただただ、二人とも「・・・・。」でした。
検査は二つあり、①生体血液細胞分析と②波動測定を受けました。
① は指先から一滴の血液を採取し、それをTVモニターに映し、赤血球の状態を観察します。
いわゆる血液がサラサラかネバネバか、ゴミがどれくらいあるか、などを判断するものです。
② では以前アレルギー検査をした時と同じような装置を使いました。
病状によって選んだ項目の測定値で健康状態をみます。
結果は予想通り、血液状態も波動測定値も悪く、持参した薬もすべて最低値で、「これを飲み続ければガンになる」と宣告されてしまいました。
またも二人とも「・・・・。」です。
その後「食べられるかしら?」と言われながら、玄米菜食の食事が出されましたが、お腹が空いていたこともあったのか美味しかったです。
そして、玄米の炊き方を教わりました。
「あー、そうか・・・。ご飯は玄米を食べるから、白いご飯を食べない、ということか」と女将さんの言葉の意味がわかりました。
会計の受付では、なんと薬の替わりに、自然の食材や日用雑貨品を買い求めることになりました。
またもや「・・・・。」でした。
入院はベッドが空いてからの連絡待ちとなり、帰路に着いたのですが、夕飯としての駅弁を選ぶのに困ってしまいました。
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