話題の症状 40回 陰陽五行的マクロビオティック診断③

風疹について

7月末から首都圏を中心に流行し始め、9月現在、患者数が累計で496人で、昨年1年間の患者数93人の5倍を超えているというニュースを聞きました。

2013年にも大流行があったとのことですが、なぜ、そうなのか、陰陽で考えてみたいと思います。 

[1]風疹とは
①症状 

風疹

・発熱と同時に、発疹を伴う。

顔面を中心に、耳後部から出現。

さらに、頚部リンパ節腫脹を伴い、咳、喉の痛み、その他、目の充血、関節の痛みなども

発疹はバラ色紅色の「斑状丘疹」で麻疹(はしか)と似ているが、症状が3日前後で消失するので、「三日ばしか」とも呼ばれる。

 

②原因
風疹ウイルスが喉や鼻から入ってきて発症

 

③患者の特徴
乳児はまれで学童に多い。成人(特に30~50代の男性)に増加傾向。

 

④流行時期
春~夏

 

⑤合併症
・脳炎…意識障害、けいれん
・血小板減少性紫斑病…全身が出血しやすくなる

 

⑥先天性風疹症候群(CRS)

先天性風疹症候群(CRS)

(出所:風しん・先天性風しん症候群とは?)  

 

妊娠初期の女性が罹患すると胎児に障害が出る

3大症状…心疾患、難聴、白内障

その他…低体重、精神発達遅滞、網膜症、小眼球、緑内障、肝脾腫、糖尿病、血小板減少など

 

[2]近年の傾向
風疹は3-5年周期で流行はあるが、2,013年の大流行には大きな特徴があった。

(1)患者の7割が20-40代の男性
その理由として…

23才以下はワクチン2回接種

女性は中学生時に1回接種

つまり、男性が多いのは、予防接種変更前の接種率が低い世代だから。

そして、50才以上は、風疹予防接種のない世代で、自然の流行により、抗体を獲得したと考えられる…ということなのです。

 

私としては、ムリヤリな理由づけだと思います。

なぜなら、風疹はずっと以前から周期的に流行しているのだから、予防接種をしていない50代以上の人が20-30代の時にも風疹ウイルスはいたはずなのに、なぜ、今ほど問題になっていなかったのか?…です。

 

考えられるのは、20-40代の男性の免疫力低下によってウイルスの繁殖力が増大したからでしょう。

最近NHKのTV番組で「精子力クライシス」が放映されました。

「精子の数は少なく、運動量は少なく、奇形が多い男性が増えている」という内容です。

(これについては、また別の機会に述べてみたいと思います) このことは、免疫細胞にも当てはめられませんか??

なぜそうなったのか…これはマクロビオティックの原点である「We are what we eat」ですね。

 

(2)2013年の猛暑
特に西日本の平均気温の平年差が+1.2℃と、統計開始以来、最も高い記録を更新。

患者数は、首都圏だけでなく、大阪、兵庫など近畿地方も多かった。

 

今年も猛暑でしたが、この年も猛暑だったので、流行する年は猛暑の年と考えてよさそうですね。

 

[3]陰陽五行判断
①風疹の陰陽
(1)症状
発熱
発疹(斑状)
リンパ節腫脹
目の充血
関節の痛み

(合併症)
脳炎
血小板減少性紫斑病

(2)患者の特徴
学童
成人男性

(3)流行時期
春~夏…暑い


陽性が多いですね。

 

②相性相剋図

話題の症状40回

の夏の暑さが、を相剋して免疫力を低下させてウイルスに感染し、さらにを相剋したと考えられます。

食養生のアドバイスとしては、風疹ウイルスは陽性なので、動物性食品、高温加熱料理(揚物、オーブン焼)、高塩分食などの陽性食は控えましょう。

 

春、夏、秋の陰性の食材をなるべく摂取しますが、極陰にならないように、注意して下さいね。

きのこ  果菜類

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ