第37回 梅毒について-今、なぜ流行?
私の「梅毒」のイメージは、江戸時代に遊女が患わってしまう恐ろしい病気…というものでしかありませんでした。
結核と同様、「昔の病気」という認識でしょうか。
それが2013年以降、前年比の1.4倍のペースで増加している、というのです。
それまでは年間500人ぐらいだったそうですが、今年はなんと、2250人!ぐらいになりそう!?らしいです。
エッー!なぜ、今、どうしてー??です。
これは▽△で考えずにはいられない事態ですね…
(1)梅毒とは…
梅毒トレポネーマの感染による性病
名前の由来は瘡が楊梅(ヤマモモ)の果実に似ていることから。
(2)歴史
①コロンブスの探検隊がアメリカ上陸時に感染して、ヨーロッパに持ち帰り、世界に蔓延した
という説が有力
②15世紀末にヨーロッパで流行
③1940年代にはペニシリンの普及で減少したが、2000年以降、発展途上国では感染者が増加の一途
④日本では1512年、記録上に東城
特に、沖縄では大流行
花柳界で多くの罹患者が出たが、歴史上で有名なのは、加藤清正や前田利長
(3)特徴
①高熱、乾燥に弱い
②罹患は男が多い
③最近では若い女性(20~24才)が急増
(2015年10月には前年度の2.7倍)
(4)考察…なぜ、今?
上記の特徴から考えてみましょう。
①高熱・乾燥に弱い…ということは
低温・湿気に強い…ということですよね。
つまり、「肌寒く、雨の日が好き」
それはまさに、名前の由来の如く「梅雨の時期」です。
そこで、好発期はその時期から「秋雨の時期」が…と思いましたら、1年中らしいのです。
う~む、これはどう考えたらいいのかー??
と、ふと34回の沖縄での考察がヒントになりました。
-「沖縄」は今冬季、最低気温を記録し、インフルエンザ感染率第1位でした。そして、「梅毒」は、記録上に登場した1512年当時、沖縄で大流行したそうですから、きっと、その時の沖縄も、寒く、雨が多かったに違いありません…誰か、調べて!(苦笑)
-「2013年」以後の急増の理由は…
そこで、天候を調べてみました。
過去50年間における最高気温ランキングの2位と3位が2013年8月でした。
1位は2007年の8月で、なんと、梅毒感染者はその次の年に増加しています。
つまり、暑~い夏の後の年に好発するのでは??
というのは、2014年以降の最高気温は、このランキング30位以内に入っていません。
-でも「冷夏」は他の年でもあったはず…
ここで問題なのは特徴③です。
②では男が罹患しやすいのに、なぜ若い女性…??
やはり、現代女性の食生活を考えねばいけません。
・今の20代の女性の母親は50代が多いと思います。高度成長期に伴い、女性の社会進出もめざましく、当然、グルメ化…特に女性の飲酒化もめざましくなりました。
・そういう体質から生れた女の子たちは、さらに、スイーツグルメ時代で育ってきています。
・江戸時代の遊女もお客相手にお酒を飲み、グルメ食の相伴にあずかっていたのでしょうから、現代女性の食生活に似ていた、と思います。
★つまり、
①低温、多湿の気候(▽)
②お酒、ソフトドリンクなどの飲物やスイーツで体内も低温、多湿(▽)
という▽性過多によって「梅毒」に罹りやすくなるのでは…という考察になります。
梅毒患者の画像を見ましたが、皮疹だけでなく鼻まで欠けちゃう…だなんて…
女の子たちー!!
1日も早くマクロビ生活しましょうね!
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