第3回 体の五行について
今回は体の五行についてですが、体でも五臓・五腑について説明します。
※五腑ではなく六腑なのでは?と思われるでしょうが、とりあえずここではそうして下さい。
Ⅱ.体
【1】 木(もく)- 春 [ 臓-肝臓、腑-胆のう ]
ここは春のところですが、その前に、冬の美味しい料理って何でしょうか?
熱々の鍋ものや濃い味、こってり味の料理ですよね。
このような料理はだいたいが高カロリーです。
冬の寒さに耐えられるようにカロリーを蓄えたい、と体が要求するからです。
やがて春になり、暖かくなって活動したくなり、そのために蓄えたカロリーを使い始めます。
肝臓は貯蔵したグリコーゲンをブドウ糖に変え、分解して、エネルギー源作りのお手伝いをします。
ところが、冬と同じようにいつまでも高カロリーのものを摂っていたらどうでしょうか?
体を軽くして活動的になりたい春なのに、重たいままでは動きにくいですよね。
そうなると体はどうするでしょうか?
【2】 火(か)- 夏 [ 臓-心臓、腑-小腸 ]
夏は太陽エネルギーの恵みが最も盛んな季節です。
人間の体で最もエネルギッシュなところはどこですか?
心臓ですよね。ちょっとでも休んだら命にかかわりますから。
心臓は血液を体中にめぐらすポンプの働きをします。
小腸も活発にぜん動運動をしながら食物を分解しつつ、肝臓に栄養分を送ります。
そうして体中に栄養分を行きわたらせて、私たちの体がエネルギッシュに働けるようにしてくれます。
ところが、気候の暑さと体の熱さが高じてくると血液は濃縮され、サラサラからドロドロになってきます。
そうなると体はどうするでしょうか?
【3】 土(ど)- 晩夏(土用) [ 臓-膵臓・脾臓、腑-胃 ]
風水などでは「土」を中心においていますが、マクロビオティックでは「土」の晩夏は穀類が実る季節としています。
日本人の主食は穀類の米ですよね。(ところがパン食の国ではパンが主食という考えがないそうです。)
天皇家は代々米を大切にし、そのための行事を執り行っていらっしゃるのを、たまにテレビのニュースなどで見たりしますよね。
そうです。日本人の食の中心は米なのに、現代では米の消費量が年々減りつつあります。
では、その替りに何を食べているのでしょうか?
パン、という答えはもちろんあっていますが、なんとお菓子類だそうです!
お菓子の消費額がお米の消費額を上回っているのです!
お米に適した日本人のお腹なのに、お菓子になったらお腹はどうなるでしょうか?
【4】 金(こん)- 秋 [ 臓-肺、腑-大腸 ]
「肺と大腸って離れた場所にあるのに、どうして?」って思いませんでしたか?(えっ?私だけ?笑)
でも、働きを考えたらわかりました。
肺は酸素を取り入れ、二酸化炭素を出すし、大腸は取り入れた食物を便として出す、という排泄器官なんですね。
そしてもう一つあります。
この二つの器官は外界と接触していますよね。
肺は口や鼻で、大腸は肛門で、です。(そういうと、じゃあ膀胱も生殖器もそうでしょ、と言われそうですが、すみません、それは次の[水-冬]で説明させて下さい。)
外界と接触している、ということは、外界にあるバイ菌や有害物質とも接触してしまう、ということです。
でも、そんなものにやられるわけにはいきません!やられないために、体はどうするでしょうか?
【5】 水(すい)- 冬 [ 臓-腎臓、腑-膀胱・生殖器 ]
昔、母がよく言ってました。「女は腰を冷やしちゃダメよ」と・・・。
そうです。腰には冷えに弱い腎臓・膀胱、そして生殖器があるからなんですね。
だから冬に分類されていて、要注意!ということでしょう。
腎臓は血液をろ過して尿をつくり、膀胱にためて、いっぱいになると排泄して水分調節をします。
膀胱や生殖器も外部と接していますが、では肺と大腸とではどう違うのでしょうか?
そして、ここで忘れてならないのは副腎です。
副腎は腎臓の上にありますが、ここはホルモン(内分泌)系の一つで、生きていくための働きである代謝に大きく関わっています。
だから、腰を冷やせばここも冷えて、体は辛くなります。
そうなると体はどうするでしょうか?
☆今までの質問は次回お答えしますね。すみません!
後ろにひっぱりすぎ、と言われそうですが、また読んでもらいたい一心ということでお許し下さい。
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