第9回 感染症 胃腸炎

インフルエンザと同様、冬の時期に流行する感染症で、「今年のカゼはお腹にくる」と言われる病気です。

ノロウイルスやロタウイルスが腸内で増殖して嘔吐や下痢、発熱などの症状を起こします。

食中毒からなりやすいのですが、その原因となる食べ物を食べても中毒を起こさない人もいるわけで・・・

「あっ、またバイ菌を増やすアナタが悪い!と言いたいんでしょ」と言われるのを覚悟で「はい。」と答えます。(苦笑)

バイ菌のついた食物を食べたのは運が悪いのですが、腸内環境が良ければ、免疫細胞がバイ菌を退治して、そのゴミが体外へスムーズに排泄されます。けれども、悪ければ、免疫力が低下し、バイ菌が優位となり、病気の症状を起こしてしまいます。

腸内環境を良くするのはどうしたらいいか、わかってますよね?

そもそも感染症の原因は「バイ菌」として、それをやっつける抗生物質の開発が西洋医学の歴史にもなっています。その「細菌説」を唱えたのが、有名なコッホやパスツールですね。

でも、これに対する裏話があるのをご存知ですか?

「病気の原因は環境にある」という「環境説」で、唱えたのは「衛生学」の父といわれるペッテンコーフェルや細菌学者のメチニコフです。

ペッテンコーフェルはコッホと論争して、コレラ菌を飲み(!)下痢しただけでコレラにならなかったというエピソードがあるんですよ。ただ、その後、他のコレラ菌自飲実験者の症状がまちまちで、結論が出ずにいました。

そして、他の細菌が次々に発見され、ペニシリンなどの抗生物質が開発され、「細菌説」が優位となり、「環境説」は表舞台から姿を消してしまいました。

歴史として教えられるのはほとんどが勝者の歴史ですものね・・・。

「勝てば官軍、負ければ賊軍」です。

ウィルスには抗生物質は効かないのですよ。薬については、「ノバルティス製薬」のデータ改ざん問題が報道されたので、次回の話題にしたいと思います。

救われるのは、その後の研究で、「コッホの原則」が絶対的ではなく、病気の発症は「宿主(しゅくしゅ)」も原因している、ということが解明されていることです。

「宿主」とは、寄生虫や細菌が寄生する生物のことで、ここでは「感染症 胃腸炎」になってしまった人です。

現代医療は「バイ菌」を敵視し、抗生物質を投与するばかりで、「宿主」の側にも原因があることを患者にほとんど伝えません。せいぜい「栄養のあるものを食べて休養して下さい。」とコメントするぐらいでしょ。

マクロビオティックの医者なら「穀物菜食で小食にして下さい。」と言うところでしょうね。

ガンも同様です。ガンを「悪性新生物」として寄生虫の如く敵視し、抗生物質の代わりに抗ガン剤を投与しています。「ガンって自分が作ったのよ!」と言いたいですが・・・あっー!また熱くなってきました。

ガンについても今後、あれこれ書いていきたいと思います。

「ガンは怖くない」という本を出そうかな?!(苦笑)

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