第7回 色の五行

今回は色の五行について説明します。

Ⅳ.色 その1 季節の食物

【1】 木(もく)- 春 「青」

「青春」とはズバリ、ここからの言葉ですね。春は草木が芽吹き、暖かくなるとともに葉がどんどん繁ってきます。

この時期にできる青々とした春の食材は「菜の花」に代表されるアブラナ科の葉野菜、そして「わらび」などの山菜です。この青(緑)色には抗酸化物質のポリフェノール類がたくさん含まれ、冬にたまった体のゴミを掃事してくれます。

日本人は植物の緑色を青色と表現しますが、ここで、私的に色の相生と相克の解説をさせて下さい。

青の相生は赤です。→ 青+赤=
青の相克は黄です。→ 青+黄=

春の体の部位は肝臓もそうですね。目にいいのは「ブルーベリー」が有名になりましたが、この色は青紫色です。だから紫色の食物は肝臓にいいといえます。同じく緑色の食物もそうですね。

五行では春は青なので、緑の野菜を「青もの」と言ってきたのでしょうね。考えてみれば本当の青色の植物って思いつかないです。バラの花は各色つくり出されてきましたが、青色はなかなかできないそうです。

ここで青色についてチョット恐い話をします。

・中国産のにんにくを焼いたらなんと青色に・・・
・生姜を湯がいたら、中の筋がなんと青色に・・・
・大根を切ったら中心がなんと青色だった・・・

無農薬はそうなりません。

そういえば「青酸カリ」って、無色の結晶なのになぜ青がつくの??

【2】 火(か)- 夏 「赤」

今は「懐メロ」となってしまいましたが、亡くなった美空ひばりがミニスカートをはいて(!)「真赤に燃えた、太陽だから、真夏の海は、恋の季節なの・・・」と歌っていましたね。(古くてすみません 笑)

赤い色は夏にできる果菜野菜の熟した色です。初夏はいちご、盛夏はトマトが代表です。スイカも中身の色はそうですね。ピーマン、オクラ、ゴーヤなどは緑色で食べますが、完熟させると赤色になるんですよ。

夏の体の部位は心臓ですが、赤色の食物を食べて心筋梗塞などを予防しましょうね。

赤の相生は黄です。→赤+黄=オレンジ色
赤の相克は白です。→赤+白=桃色

オレンジ色の食物はズバリそのもののオレンジ、そしてかぼちゃですね。桃色の食物はやはりそのものの桃や、サクランボでしょうね。

【3】 土(ど)- 晩夏 「黄」

黄色は穀類の実りの色です。まさに黄金(こがね)色ですね。

代表は米ですが、とうもろこしもそうですね。晩夏の体の部位はで、胃・膵臓。ここは各種の「消化酵素」を出すところです。だから日本人が今まで食べてきた「和食」に一番適した酵素を出しているはずです。

なのに、いわゆる外人食の「洋食」「中華食」を食べたらどうでしょうか?「主食」の米を食べず、お酒を飲み、「副食」のおかずばかり食べていたらどうでしょうか?

胃や膵臓は酷使されて、とうとう「もう、働くのやーめた」というのが胃腸病や糖尿病です。胃ガンや糖尿病が日本人に多いのは米を食べなくなったことも原因の一つです。

黄の相生は白です。黄+白=ベージュ
黄の相克は黒です。黄+黒=茶色

食物のほとんどはこの色です。

食べられるものがたくさんある・・・ということは食べすぎにご注意!!
肌肉が作られすぎて肥満に・・・
口内炎や歯肉炎などののトラブルに・・・です。

【4】 金(きん)- 秋 「白」

春は地上で育つ葉菜類の季節ですが、秋は地下で育つ根菜類芋類です。

根菜類の白い色の代表は大根ですね。芋類は山芋でしょうか。じゃがいもも白いですが、これはナス科です。そして忘れがちなのはレンコンです。地下で育ちますが、横に伸びていきます。ネギは地上で育つイメージが強いですが、地下で育つところは白く、深谷ネギなどの根深ネギはそこが主役です。

秋の体の部位は排泄器官の大腸です。食物繊維が便秘の解消をしてくれるので、体のゴミ出しに最適です。

白の相生は黒です。白+黒=グレー
白の相克は青(緑)です。白+青(緑)=薄緑色

グレーですけど、黒っぽい白と考えて下さい。例えばこんにゃくとか里芋、ごぼうでしょうか。そば粉もそうですね。

春のところで説明しましたが、青色の食物はないので薄緑色と考えます。さあーて、これは難しいですよ。(笑)
私って「山村住まい」なだけあって、答えがわかりました。

それは木の実や豆です。

そのものを見れば薄緑色なんて考えられないのですが、その周りにある皮の色がそうなんです。どうぞ調べてみて下さいね。

【5】 水(すい)- 冬 「黒」

水の中にあって黒いものは何でしょうか?

「あっ、ウニ丼のウニ!」・・・・・ピンポーン(笑)

他は昆布やひじきなどの海藻類ですね。寒い北の海で育ちますから冬のものとして考えましょう。「でも、もずくって沖縄の特産でしょ?」と言われそうですが、海の表面温度は高くも、深いところは冷たいですよね。新潟も、もずくは特産です。

そして調味料です。

塩は海のものなのでわかりやすいですが、味噌や正油はどうでしょうか?原料の米や豆を仕込む季節を考えればわかりますね。

冬の体の部位は腎臓です。

ここは塩分に関係する血圧の調整もしていますし、海藻のヨード分に関係する甲状腺の働きにも連動しています。甲状腺(や副甲状腺)といったらカルシウム代謝の要(かなめ)ですからと関係してますしね。

黒の相生は青です。黒+青(緑)=深緑色
黒の相克は赤です。黒+赤=小豆色

深緑色はやはり海藻類のわかめや海苔などですね。ヨードだけでなくカルシウムも豊富ですから、なにもカルシウムが多いだけという牛乳を飲まなくてもずっと代謝がいいです。

牛乳はなぜ必要ないか、ということは、また別の機会に説明いたしますね。牛乳給食の恐るべき裏の事実、牛乳のカルシウムは吸収がいいという実験の恐るべき裏の事実を知ってびっくり!!ですよ。

小豆色は海藻ではふのりがありますが、やはり、ズバリ小豆でしょう。

マクロビオティックでは小豆は腎臓のサプリメントです。本当にお世話になりました。・・・と過去形なのは、もうそんなに小豆を必要としない腎臓になったということです。

以上、食物についての説明をいたしましたが、次回はこの食物たちでの「食療法」についてです。

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