第6回 「マクロビオティック」に出会う

⑥「TVの健康番組」って ”どんだけ?”(笑)

「栄養素補正士」の勉強では、やっと医学的な学問を終え、ヤレヤレというかんじでした。

ホッとしたのも束の間、次は「栄養学」と「生化学」の勉強でした。栄養素の難しさと現代栄養学の複雑さが相まって、「病気を治す」という道のりが、さらに険しいものになりました。

でも、引返せません。「やるっきゃない!」です。

ここで初めて栄養士になる人たちが、どんな勉強をするのかがわかってきました。

一方では、TVの健康番組で、いろいろな食材の効能について発表されていましたが、取り上げられた食材がその日のうちに売り切れになる、という社会現象が起きていました。

当初は、メモとペンを用意してテレビを見ながら一心に書いたものです。母も同様、ノートにびっしり書いていました。そんな私を見て、主人は横で、こうつぶやいていました。

「毎日、納豆と梅干し食べて、牛乳を飲んでりゃいいんだ」と。

今にして思えば、「ん~、それも一理ある」です(笑)。

そして、「なあーんだ、どんなものにも良い栄養素があるじゃないの。これじゃあ、何でもかんでも食べたり飲んだりすれば健康になれるの?」・・・と思いはじめた頃、厚労省が「1日30品目とりましょう」というキャンペーンを掲げていることに気がつきました。

今となっては、それは机上の空論ですね..(苦笑)。

また、その番組のスポンサーの商品に入っている成分をやたらほめたたえていたり、ある食材を売らんがために「やらせ」をしている番組もあったりして・・・。健康番組に不信感を募らせる一方でした。

世間もそう感じたのでしょう。そういう番組はだんだんと姿を消していきましたね。

さらに、頭を混乱させたのは1つの食材でも良い効果もあれば悪い効果もあることを知りはじめたことです。ますます「ワケわからん」状態になりました。

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