第35回  感染症の地域性―ギリシャ

やっと「ギリシャ」になりました。

31回ではCREという耐性菌の感染率が世界1位で、それも、なぜダントツなのか??

という疑問を投げました。

2ギリシャ

気候的には、他の地中海諸国と大差はありません。う~む…他ので考えねば…

(1)歴史(

図1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①ヨーロッパ古代文明の発生地(B.C.20~21)

古代オリエント文明の影響を受け、エーゲ海を中心としたエーゲ文明の誕生。

②都市国家(ポリス)の成立(B.C.8~4)

周辺地域からの民族流入によって、長い混乱が続きながらも、各地にポリスが誕生。

→多数の島からなる地形により、その利点を生かして、交易が盛んになり、海洋都市国家として繁栄。

→豊かな生活が享受できるようになると、自由で明るい思想のもとで、ギリシャ文化が開花。

さあー、ここで、ある図式がまた、見えてきましたねー。

33回で、ジカ熱発生の図式を描きました。

それと、同様です。

画像1

 

 

 

(2)食事…海洋国家ならではの魚介料理

[特色]
①タコ()料理では、タコを100回、石にたたきつけて!…にして)から調理する。

②代表料理は「タラモサラダ」…「四旬節」料理

「四旬節」とは、鳥獣の肉や魚肉の摂取を禁じる期間

材料には、塩漬けのコイの卵巣(タラマ…)使用。

やっぱり断食の期間があるのですね。…でも、魚肉じゃないけど、メッチャ性の卵巣を食べるなんて、どーなの??

さらに、四旬節の前日、「マルディグラ」は有名でドンちゃん騒ぎをするそうです。

イスラムのラマダーンと同様で、どーなの??です。

(3)考察…なぜ、ギリシャ?

①食材の問題-島国ならでは-

農耕地が少ない→穀類の収穫が少ない
オリーブ油の多用→高脂質
魚介の問題→獣肉よりお筋肉質なので、たんぱく質が固く、消化不良を起こしやすい。

②長い歴史は感染症の歴史でもある

◎(例)皮膚リーシュマリア症(エリコのボタン)

エリコは古代オリエントの町で死海の北西部に位置する。

B.C.7世紀頃からある病気で、皮膚()にボタン()のような黒腫()ができる。

◎ギリシャは予防接種大国

日本でする予防接種の種類、イスラムと同様の肝炎

さらに、インフルエンザ、骨膜炎、肺炎菌などの摂取

…と、なんと多くの予防接種が行われていることか11

◎AIDS感染者が多い。

古代から、同性愛の歴史がある。…哲学者のプラトンの名、由来の「プラトニック・ラブ」

以上などのことから、ギリシャでは他の国よりも多くの抗生剤を使い、多くの予防接種を受けてきたことと思います。

病原体だって生きています。自分を殺そうとする、そういう薬に対抗するために自分の体を変化させて、「耐性」を獲得するのです。

生物は皆、そうです!

環境に応じて、自分を変化させ、生き残ってきたのが生物の歴史です。

「PU」のコーナーで「生物の世界」について、のコメントをしていますので、どうぞご覧になって、ご意見をくださいね!

WHOが、「抗生剤」を使うなー!といくら叫んでも、体の中に「耐性菌のエサ」がある限り、む・むり…

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