第15回 食養の陰陽五行「食材と五行の関係」―[Ⅰ]

今回は、食材と対応する五行についての「まとめ」として養生の食材を考えます。

7回(12月)と11回(5月)のところと重なるところもあるでしょうか、復習や参考にして下さい。

(1)春の食

・柑橘類(ゆず、すだちなど)
・山菜・ハーブ類(竹の子、うど、せり、よもぎなど)
・葉菜類

①体―肝臓・胆のう・目・筋―の養生
②心―怒・・・酸化した血液が頭にまわるとカッとしたり、キレたりします。
アルカリ成分の多い食材で「中和」しましょう。
③色―青(緑)・・・未熟な色
④季―風・・・春風にふれて育ちます。
⑤作用・・・酸化・還元反応

 

(2)夏の食材 

・果菜類(ナス科、ウリ科など)

①体―心臓・小腸・舌・血脈―の養生
②心―喜・・・暑さで体温が上昇し、精神的にも気持ちが「ハイ」になります。
水分の多い食材で体を冷やし「中和」しましょう。
③色―赤・・・完熟の色
④季―暑・・・太陽の光で育ちます。
⑤作用―光や熱による高温反応

 

(3)晩夏の食材

・米
・果実類

①体―脾・口・肌肉―の養生
②心―思・・・ストレスを感じて思い悩むと「胃が痛む」ことはよく知られていますね。
ブドウ糖の多い食材で脳の栄養を補給し、クヨクヨ悩む思いを「中和」しましょう。
③色―黄・・・適熟の色
④季―湿・・・水の恵みで育ちます。
⑤作用―エネルギー代謝の反応

 

 (4)秋の食材

・根菜
・種実類(豆・雑穀、スパイスなど)

①体―肺・大腸・鼻・皮膚―の養生
②心―悲・・・悲しいと涙が出ます。体に水分が多い陰性の人ほどという水分を出したくて、涙もろくなります。
陽性な動物は、めったに涙を出しませよね。陽性にしてくれる食材で「中和」しましょう。
③色―白・・・新生の色
④季―操・・・水はけの良さで育ちます。
⑤作用―浄化の反応

 

(5)冬の食材

・海そう
・貯蔵物(調味料・加工食品など)

①体―腎臓・膀胱・耳・骨―の養生
②心―恐・・・「恐がり」のイメージは色白で気を失いやすい貧血タイプですね。肝っ玉がすわったマッチョマンは多血タイプです。
造血してくれるミネラルの多い食材で「中和」しましょう。
③色―黒・・・凝縮の色
④季―寒・・・寒さで熟成します。
⑤作用―暗さや冷却による低温反応
 

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