第7回 「健康に良い」っていう食品って何?
食品の栄養効果が「ワケわからん」状態になったという話をもう少しさせて下さい。
例えば
良い |
悪い |
|
---|---|---|
・牛乳 | カルシウムが多い | 下痢させやすい(乳糖不耐性) |
・ヨーグルト | 乳酸菌が多い | 虫歯になりやすい |
・ほうれん草 | 鉄分が多い | 結石をつくりやすい |
・植物油(リノール酸) | コレステロールがない | 固形物(マーガリン、ショートニング)や高温調理でアレルギー物質のトランス脂肪酸になる |
・植物油(αリノレン酸) | 栄養代謝が良い | 酸化しやすい(活性酸素) |
・南国フルーツ | ビタミンCや消化酵素が多い | アレルギーをおこしやすい |
などです。
こうして列挙してみてわかったことは、ある栄養成分が他より多いとか少ないとか、というだけで「良し悪し」を決めてしがいがちだ、ということです。
典型的なのは「赤ワインやチョコレート」はポリフェノールが多いから活性酸素を除去する・・・なあんて、いかにもサプリメント扱いしていることです。
赤ワインにはアルコール分があるし、チョコレートには糖分や脂肪分も多く含まれているのに、それらの悪い作用の方は「どーなるの?」
さらに「健康常識」をくつがえすような本まで読みすすむようになると、「健康食」神話までガラガラと崩れていきました。
その「常識」をくつがえすこととは
・牛乳を飲めば飲むほど「骨粗鬆症」になる!?
・肉をやめれば健康になる!?
・砂糖は精神病を引き起こす!?
などなど。
そして、それをやめたら病気が治った、という経験談も載っていたりして・・・・。「エッー!?それをやめるったって、・・・ムリムリ!」と叫んでしまいました。
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