第6回 心の五行

今回は心の五行について説明します。

Ⅲ.心

【1】 木(もく)- 春 「怒」

冬にたまった体のゴミが春になると排泄されることをの項目で説明しましたが、もそうです。たまっていたストレス(心のゴミ)が何かのきっかけで吹き出し、キレてしまう、ということですね。

怒りっぽい人のイメージは・・・

仕事をドンドンこなし、早食いでお酒もグイグイ飲むメタボのモーレツ社員(古語?笑)や社長で、部下にガンガン怒鳴っているかんじではないでしょうか?だいたい、こういう人は肝臓を悪くしやすいです。

の字は”心が奴になることを表しているとすれば、体が自由でない奴のように、心が自由でない=感情がコントロールできないので、怒ってしまう・・・ということでしょうか。

【2】 火(か)- 夏 「喜」

夏は太陽の下では着ている服から解放されてハダカになりたくなりますよね。もそうです。規律的なことから解放されて自由な行動をしたくなりますね。海辺で恋のアバンチュール、夏祭りで幼なじみに会ってトキメイたりしませんか?

そういうときってハシャギすぎて海や川に飛び込んで心臓マヒを起こしたり、お酒の一気飲みをして急性アルコール中毒で心停止したり・・・。心臓に危険がおこりやすいので注意しましょう。

の字は口が2つありますね。キャーキャー笑ったり、おしゃべりしたり、飲めや歌えやで大騒ぎしたり・・・で、喜ぶ時は、口がいつもより2倍に動くからでしょうか。

【3】 土(ど)- 晩夏 「思」

晩夏は穀類が実る季節です。

日本人は米を年貢にしていたほどですから、特に重要で、風水ではこれを中心にしています。は米の栄養分で活力をつけ、生命を養います。もそうです。脳はブドウ糖で養われています。だからといって、すぐにブドウ糖に分解する砂糖などの少糖類がいいというのはマチガイです。

極端な例かもしれませんが、お酒で二日酔いするのと同じです。飲んでいる時は気分いいのに、飲みすぎると分解されなかったアセトアルデヒドが脳に行き、頭痛を起こします。それと同様で、砂糖を食べると甘くて幸せ・・・となりますが、分解されなかったピルビン酸などが脳に行くと、やはり頭痛を起こします。

アルコールや少糖類の害については、また別の機会に説明しますね。

- では、何のブドウ糖がいいのか -

もう、みえみえの答えですが、穀類に含まれる多糖類から分解されたものです。未精白穀類は糖質だけでなく、他の栄養素も多く含まれるので効率よく代謝され、質のよいエネルギーを作り出します。車のガソリンでいえばハイオクですね(笑)。それなので、体も心も安定します。

の字は田んぼに ”心をよせる”ということでしょうか。米作りの農家は稲の出来、不出来が一番気になりますよね。日照りになればなったで、台風がくれば来たで ”思い”は千々に乱れます。

そして心配しすぎると ”に穴があく”ということになりますね。でも、体によい穀類を食べればクヨクヨ ”思い悩む”ことはなくなります。

の字にも ”田”があります。月は漢字の部首でおわかりのように、”肉”を表し、体の名称によく使われます。胃は体の田んぼなんですね。田んぼに農薬を与えて、体に良いお米ができないように、胃薬飲んで、良い消化活動ができるはずはありません。

【4】 金(きん)- 秋 「悲」

秋になると朝晩、急に涼しくなって冷たい風が吹こうものなら、鼻水や咳が出たりしますね。これはにたまった余分な水分を出すための働きです。

夏は体を冷やしたいので、水分を出すための働きです。夏は体を冷やしたいので水分を摂ってもいいのですが、秋になって、もう冷やしたくないのに、まだ同じように水分を摂っていたらどうでしょうか?

秋のアレルギー症状は水毒の排泄です。この時期に花粉症になると「ブタクサ」がアレルゲンとされますが、春の項目で説明したことと同様です。

もそうです。

木の葉が散っていくのを見ると、何かもの悲しく、おセンチ(これって、古い?笑)になりませんか?秋を感じる音楽をきいたり、俳句や詩を詠んだりすると涙が出たりしませんか?

悲しいことがあって、思いっきり泣いたらすっきりした、という経験はありませんか?陰性の水分を出すことで、悲しみに耐えられる陽性の心を持つことができます。

の字は”心、ここに非ず”ということでしょう。心の水分を出すのは泣くだけではありません。吐くことを意識した深呼吸をして心を落ち着かせたり、適度な運動で気分転換し、心を秋晴れのようにスッキリさせましょうね。

【5】 水(すい)- 冬 「恐」

動物たちは秋にたくさん食べて、皮下脂肪を蓄え、冬に備えます。そして、なるべくエネルギーを消費しないようにはじっとしていますね。その究極が冬眠です。

もそうです。寒いと脳も冬眠したくなり、積極的な考えができにくくなります。でも人間は冬だからといって仕事をせずに寝ているわけにはいきません(笑)。

では、どうするのでしょうか?寒いとはどうしますか?”身ぶるい”しますよね。”ふるえる”ことによって体を温めようとします。もふるえてプラス思考になろうとします。感動すると「心が暖まる」という表現があるように、前向きな気持ちになりますね。

ところが、感動できず、何もやる気にならず「心が寒くなる」とマイナス思考の1つの恐怖心が起こりやすくなります。そうすると「心を暖めよう」と、体が強制的にふるえて「身の毛もよだたせ」「髪の毛を逆立て」るのです。マンガの絵でよく見るでしょ(笑)。

の字は・・・これの解読は難しかったです。

恐の上の部分をあらわす単独の漢字はありませんでした。でも「鞏」が「堅」という意味だということを察するに、”心が堅くなっている”ことを表すのではないかと推測したのですが…。もしマチがっていたら教えて下さい。

夏に”ホラー映画”をやるのは心を冷やして、体を冷やすためなんですね。

もう終わってしまいましたが、「フーテンの寅さん」がお正月にやったのは心を暖めて、体も暖めるためだったんですね。

陰陽五行っておもしろいでしょ!!

次回は色についてです。お楽しみに!

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