第10回 伝統食は、長寿食か?の質問

ご質問を頂きました。

Q:昔からの伝統食を食べていれば、健康でいられるということですが、昔の人は現代の人に比べて寿命が短く「人生50年」と言われていますが・・・

A:私もずっとそれが疑問でした。

「平均寿命の年齢はあかちゃんの死亡率から計算するので、現代はその比率が低いから」とか

「公衆衛生が発達普及してきたから」とかの意見をもらったりしてましたが、なんか腑に落ちないでいました。

数年、アレコレ考えましたが、やっと自分なりの答えを見つけました。

以下に掲げます。

① 現在の高齢者は戦前生まれ

成長期が戦時中のため、粗食に耐える生活をしてきたわけです。

マクロビ食もいわば、ご飯にみそ汁、漬物の「一汁一菜」の粗食をススメているぐらいですから、逆境に強い体作りを知らず知らずにしてこれた、ということですね。

②   貧富の差による食事の差

江戸時代以前は、貧富の差が大きく、貧しい人は凶作で餓死し、富める人は、グルメ食をしてメタボで早死したからだと考えます。

現在の私たちは、お金さえあれば好きなものを好きなだけ食べられ、さらには外国のものを食べられるという昔の王様、お殿様よりもすごいグルメをしているわけです。

今の日本でアレルギーではないという人、特にこの時期に「花粉症」ではないという人は少なく、「風疹」や「はしか」にかかる人は増えています。

今後若い人たちが高齢になっても、健康でいられるかはハナハダ疑問です。

③   高額な医療手段や設備で「生かされている」

高齢者も通院していない、という人は少ないでしょう。

薬で体をダマし、介助器具を使って、何とか生活しながら、QOLの低い不自由さを強いられるのが現状です。

入院すればチューブにつながれ、「スパゲッティー症候群」の寝たきり世界一の一員になり、医療費の増大に貢献しているわけです。

昔でしたら、とっくに亡くなっているのに、強制的に生かされて、これが長寿と言えますか?

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