第20回 食養の陰陽五行「中品(ちゅうほん)について―(その4)」

(2)夏の食材

① 苦味・・・ふきのとう、ゴーヤ(ニガウリ)など

苦味は性です。

夏の食材は水分や甘味のある性の物が多いですので、それを中和させる性の苦味は必要です。

けれど、その性が過ぎると体に強すぎてしまうことがあります。

② 山野草・・・よもぎ、せり、三つ葉など

自生のものは初夏に向かって()、雨の降るたびに()たくさん生えてきます。

その性さを取り除くために、山菜と同様に性の力を借ります。

・ゆでる・・・お浸しにする
・あえる・・・味噌やしょうゆなどで味をつける
・揚げる・・・天ぷらにする

③ ウリ科・・・きゅうり、はやとうりなど

②と同様ですが、それよりも性がつよいので、さらに性さが必要な人もいます。

私は今だに「生」では食べられません。
浅漬けやぬか漬けでもまだ性なので、みそ漬けにします。

スイカやメロンもウリ科ですが、さすがにみそ漬けにしたことはありません(笑・・・溶けそう)

そこで「暑さの性さ」ということで、汗をかいた時にだけ、塩をかけて()、食べすぎないようにします。(泣く)

④ ナス科・・・なす、トマト、ピーマン、じゃが芋など

虫に対抗するために「アルカロイド」という強い抗酸化成分がある野菜です。

じゃが芋がナス科であるということを知っている方は多いと思います。
じゃが芋の芽は食べないように・・・というのも、この強すぎる「アルカロイド」のせいです。

私はふかし芋は食べられませんが、煮っころがせば食べられます。(苦笑)

昔の日本人は、トマトやピーマンはあまり食べなかったのに、今は冬でも食べるし、イタリア料理には欠かせませんね。

動物食をしないマクロビアンのお腹には虫(悪玉菌)があまりないので、それほど「アルカロイド」を必要としません。

子供の頃、給食に「トマトジュース」が出ましたが、それを飲めたのは私だけでした。
皆が飲めなかったので、それ以降、トマトジュースが出ることはありませんでした。

すでに私のお腹の中には、虫が多かったんですね。

父はもう亡くなりましたが、西洋料理が大好きでした。当時としては珍しかった本格的なハムやチーズを食べさせてくれたり、本場のイタリア人の作る「ピザ」をお土産に買ってきてくれました。

私はトマトジュースが飲めるはずですよね。

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