第11回 マクロビオティックに出会う

3 家出を決意

母と別れて、帰宅後、自分は玄米菜食をするほどのことはないと今まで通りのメニューで料理を作りましたが、食材はこだわるようになり、なるべく無添加のものを使うことにしました。

ところがここは都会と違って山村なので、地元の商店にそういうものは皆無(!!・・・それほど添加物を食べているんですね。)で、主人が高崎などの大きい町に出かけた時に大手のスーパーで、そういうものを買ってきて、と頼むしかありませんでした。

主人は以前の私と同様、こだわっているわけではないので、それを探し出すのがめんどうだ、と言い出しました。

それなので、食品添加物はアレルギーをおこして病気にすることを説明しようと、主人の大好きな「◯◯の素」(グルタミン酸ソーダ:MSG)は「中華料理店症候群」という頭痛や吐き気、しびれなどの急性神経中毒症状を起こすということを書いた本を見せました。

するとどうでしょう!主人はその本を取り上げて床に「バーン」と叩き付けました。

私はアゼンとしてしまい、自分の心も「バーン」とはじけてしまいました。

「こんな人とは、もう一緒に住んでいられない!」という思いで、荷物をまとめ、置き手紙をして家を飛び出し、実家へ帰りました。

夕方着いた私を見て、母が驚いた顔は今でも忘れられません。

私の娘二人はまだ結婚していませんが、もし私がその立場になったら、どんなにツラいだろう、と今は反省しております。

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